Master & Dynamic

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SPECIAL INTERVIEW
the dresscodes
#01

M&D × ドレスコーズ 志磨遼平

2014年にN.Yで誕生し、他に類をみないオンリーワンを求める人に向けたコンセプチュアルなブランドとして確固たる地位を築いているMaster & Dynamic。
そんな唯一無二のブランディングやプロダクトへ向ける情熱に通じるような、独自の世界観と幅広い音楽性を持つドレスコーズの志磨遼平さんにMaster & Dynamicの製品についてお話をお聞きしました。

■圧迫感なく、いい意味で音像までの距離を感じられるヘッドホン

——まずはフラッグシップモデルである”MW65”というワイヤレスヘッドホンをご覧いただきます。通常ヘッドホンのイヤーパッドというのは、2~3年も経過すると劣化してしまうものがほとんどですが、 MW65に限らずMaster & Dynamicで使用される革は家具などに使われる上質なラムスキンを使用しているので、使い込む程にエイジングを楽しめる仕様になっています。

志磨遼平さん(以下:志磨): そうなんですね。実際に触ってみると、イヤーパッドの革が高級なソファくらい柔らかいなと思いました。

——そうですね、柔らかいだけでなく、長年使用しても破れにくい点も上質な革の利点になっています。実際に使っていただいた印象はいかがですか?

志磨: 音量をかなり上げてもスッキリしていますね。音量を上げたときにパリパリッと潰れてしまうような嫌な圧迫感がなくて、密閉型にしては良い意味で音像までの距離がある。 いい距離感を保ったまま音量だけが上がるような感じですね。高音はサクッと尖った感じで、低音はキツ過ぎずスッキリしているので、長時間聴いていても疲れませんでした。

——MW65の魅力の一つであるノイズキャンセリング機能はいかがですか?
この製品は通常のノイズキャンセリング機能とは異なっていてOFF/HIGH/LOWと、三段階にレベルを切り替えることができます。この機能はMaster & Dynamicが初めてなんです。

志磨: HIGHにすると外の音が完全にシャットアウトされて、LOWだと周りの生活音は聴こえる、ということですよね?

——そうなんです。飛行機や騒音の大きい場所では騒音を気にすることなく音楽を楽しみたいという需要がある一方で、最近は自転車や歩行者の事故も多いことから、周りの音を取り込める仕様にもニーズがあります。 そのどちらのニーズにも対応できるようレベルの切り替えを可能にしました。

志磨: なるほど、良いですね。まだそんなに騒がしい場所では使っていないので、今度ぜひ試してみたいと思います。

■高級品という感じが伝わる、美しい宝石のようなデザインのイヤホン

——では次に、完全ワイヤレスイヤホン”MW07 PLUS”についてはいかがでしょうか?

志磨: こっちもヘッドホンと同様のいい音でした。完全ワイヤレスのイヤホンは初めて使ったんですが、とにかく着け心地がいいですね。なんにも着けてないんじゃないかと思うくらいに。耳が全く疲れません。

——このタイプのイヤホンは、完全ワイヤレスでケーブルがないので、ケーブルノイズが発生しない代わりに耳から落ちやすいという欠点もあるんです。 そこで、Master & Dynamicではイヤホンのイヤーフィンに着目し、”Fit Wing”を付属しました。

志磨: Fit Wingとはなんですか?

——Fit Wingは、独自のフィット感を生むイヤーチップで、ちょうど耳穴の外側にぴったりと密着し、その部分がより広がって落ちにくくなるんです。 着けていただくと独自の装着感があり、3サイズ付属なので様々な耳の形状に快適にフィットします。

志磨: なるほど、確かにフィットしますね。イヤーチップも5サイズも付属していて、誰の耳にもピッタリにカスタマイズできますし。 あとこれは、自動的に電源がON/OFFされるんですね。イヤホンを外すと勝手に音楽が止まるのでびっくりしました。

——このモデルもMW65ほどではありませんが、ノイズキャンセリング機能がついているので、その点もお楽しみいただけるかと思います。
今回志磨さんには、4色展開の中からトータルシェルというべっ甲色をお選びいただきました。
これまでのイヤホンの素材はアルミ製かプラスチック製が主流でしたが、これはアセテートという素材で出来ていて、まさにべっ甲の眼鏡などに使うような素材なんです。

志磨: べっ甲以外のモデルもその素材を使っているんですか?

——はい、そのとおりです。アセテートは天然素材なので、1m程の板を形成したあと、そこから一つずつくり抜いて加工しています。
実際に開けてみて手に取られたときの印象やデザインについてはどう思われましたか?

志磨: 宝石か!?と思いました。指輪を取り出すときのようでかっこいいですね。べっ甲のイヤホンっていうのも、ありそうでなかったですし。 ケースもすごく綺麗なのに、USB Type C端子で充電できるのがいいですね。 しかも、このケースの中にイヤホンをしまえば、イヤホンはもう充電が始まるということですよね?

——そうですね、ケースを閉じて「緑」が点灯すると充電完了です。
センターのライトがケースの充電状態を表していて、右は右側のイヤホン、左は左側のイヤホンの充電状態を示しています。また、充電が減ってくるとオレンジや赤になるなど、ひと目で充電状態が分かるのも便利な点ですね。

志磨: なるほど、そういうことか。すごいですね!

■作り手の意図やニュアンスまでちゃんと再現されている

——ところで、音楽の作り手にとって、ヘッドホンとイヤホンというのはどういった位置付けなのでしょうか?自分の作った音がきちんときれいに出るものを選ぶのでしょうか?それともいろいろな曲を聴きながら判断するのでしょうか?

志磨: まず聴き手としては、イコライジングを必要以上に変えたくないので、あまり癖のないイヤホンやヘッドホンのほうが好きです。 一方、作り手としては、本人以外わからないような些細な音のこだわりで何時間も悩んだりするんですが、最近はスマホを机に置いて流し聴きするようなスタイルが一般的なんだろうなと思うと、 結局どんなにこだわっても「最後の工程は聴く人が仕上げる」ということなので、僕らにはどうにもできないもどかしさもありつつ、良いシチュエーションで再生されればそれが一番だな、とも思います。
でも、イヤホンなどのハードにちゃんとこだわる方は、音楽が生活の中で大きなパーセンテージを占める人だと思うし、こういった高級なヘッドホンやイヤホンで作品としっかり向き合って聴いてもらえるなら、本当にありがたいことこの上ないです。

——実際このイヤホンでご自身の曲を聴かれたときは、制作者側の思う音は出ていましたか?

志磨: そうですね。自分の曲も聴いてみましたが、自分の印象よりもスッキリして聴こえたんですよね。意図やニュアンスの細かいところまでしっかり反映できていて、ちゃんと再現されているな、と安心できる音でした。

——他にご自身の曲以外で、このヘッドホン・イヤホンでどのような音楽を聴かれましたか?

志磨: 最近のR&Bっぽい音楽や、ベース音が強いラップも聴いてみました。広いレンジもきっちり補ってくれますね。 あと、僕は6~70年代あたりの音楽が一番好きなんですが、そういう音楽はレコードプレイヤーで再生されることを念頭に作られた音源なので、中域に独特の暖かさがあるんですが、そういった音楽もすごく綺麗なバランスで聴けたので、趣味にも仕事にも使えそうです。

■サブスクによって形がなくなっていくのは、本来のあるべき音楽のすがたに戻る感覚

——話は変わりますが、現在CDを買って家で音楽を聴くスタイルではなく、発売日になるとその日に音源が配信されて、スマートホンさえあればどこでもすぐに聴ける時代ですが、そのような音楽の聴かれ方に対して、どう思われますか?

志磨: 僕はわりと楽観的というか、サブスク(※音楽サブスクリプション)をすごく喜んで使っているほうです。自分が集めたコレクションもほとんど網羅されてますから、外でもいつでも聴けますし。 でも、だからといって音楽に手間をかけなくなったわけではなくて、気になるアーティストや新譜はまずサブスクで聴いて、良ければお店にフィジカルを買いに行きます。 つまり、昔のラジオや試聴機の上位互換、という感覚ですね。リスナーとしては夢のような環境なので、大賛成派です。

——では、作る側としてはどうですか?

志磨: 作る側としては、以前のようにお金が貰えるかどうかが心許ないというのが今の音楽業界の悩みですよね。 でも、蓄音機とかステレオが一般家庭に普及したのはここ100年くらいの事だと思うので、音楽ソフトという形がなくなっていくというのは、本来のあるべき音楽の状態に戻るという感じもありますね。 長い音楽の歴史でいうと、楽譜と良い演奏家がいればいい、という原始的な状況に戻るような感覚。 でも、僕はサブスクのおかげで過去の作品にも手が届きやすくなっていると思うんですよね。例えばCDで全アルバムをコンプリートしてもらうのって、なかなか大変なことじゃないですか。 でもサブスクだと曲単位で並列に昔からの楽曲が並ぶので、Twitterなんかを見ていても「前のアルバムも聴いてみたらよかった、さかのぼって全部聴いてみよう」って書いてくれている人がたくさんいるので、これはサブスクのおかげです。

——なるほど。

志磨: ちょうど、最近ミックスをお願いしている奥田泰次さんというエンジニアの方から聞いたんですが、最近のエンジニアやマスタリングエンジニアの間では、〝サブスクで圧縮されたときに、いかに良く聴こえるか〟というのが今一番の研究課題のようでして。 なんでも、僕が奥田さんと今年作ったアルバム『ジャズ』ではそれが非常に良くできていると、エンジニア界で話題らしいです。

■ドレスコーズは〝バンドを組む〟のが目的

——今回この記事を読んで初めてドレスコーズのことを知る方もいらっしゃると思うのですが、改めてドレスコーズについて教えていただけますか? 

志磨: ドレスコーズは、毎回メンバーが変わるっていうのが他のバンドとはちょっと違うところで、 例えば、普通のソロアーティストがサポートメンバーを集めてレコーディングをしたりライブで生演奏をしたりするときは、楽曲の再現性を一番として、それを再現するのに必要な方や、その楽曲に貢献してくれそうなスキルを持ってる方を集めていると思うんですけど、 僕は、〝バンドを組む〟というのが目的としてあって、メンバーに合わせてライブの楽曲が変わるんですよ。 なので、このメンバーで演奏すると昔の曲のアレンジがガラッと変わるとか、あるいは昔の曲をそのまま演奏したとしても、まったく違うものとして聴こえるというのが、ライブに来るたびにお客さんにも体験してもらえるんじゃないかなっていう期待があるんです。
あと僕自身も、毎回バンドを結成して間もないフワフワとした状態でツアーに出るので、ずっと新人のような興奮や不安、無敵感が得られます。 ツアー初日とファイナルでは、見違えるほど演奏が進化するんですね。「ツアー一本の間にバンドってこんなに成長するのね」という〝子を見守る親〟のような気持ちをお客さんが味わえる、という(笑)。

——それは面白い試みですね。

志磨: 僕はよく〝ラボ〟と称しているんですけど、「バンドとは一体なんなのか」という公開実験をしているような感じです。 音楽にとって大切なのはメンバーなのか曲なのか。もちろん両方なんです。今回の「THE END OF THE WORLD PARTY TOUR」 では初めてブラス(金管楽器)をメインにして、昔の曲もいわゆる〝スカ〟アレンジにしてみたり、いろんな実験をしました。 それがまた非常にうまくいったので、まさに大成功のツアーでしたね。

——では、今回リリースされたライブ映像作品『ルーディエスタ/アンチクライスタ the dresscodes A.K.A. LIVE!』のコンセプトを聞かせてください。

志磨: 「人類最後の音楽」というやたらでかいコンセプトで『ジャズ』というアルバムを作りまして、人類が滅びるとしたら、その時僕らはどんな音楽を残すだろうか、というちょっとうらぶれた物悲しいテーマだったので、 ツアーも「世界の終わりのパーティー」ということにして、なんとなく寂しい気分で帰ってもらえるようなセットリストを演奏したんです。
そのツアーファイナルを映像化するにあたって、さらにオープニングとエンディングにフィクションの映像を加えて(※Blu-rayのみの特典映像)現実か非現実かも曖昧な、『ジャズ』のコンセプトを補完するような作りにしました。

——それは興味深いですね。では最後に、今後の活動予定を教えてください。

志磨: 12月に毎年恒例のクリスマスライブ「12月24日のドレスコーズ」が恵比寿 The Garden Hallであります。そして来年はここ数年で一番忙しくなりそうなので、覚悟しております。という感じですね。

——今後の活動も楽しみにしております。今日はありがとうございました!

ルーディエスタ/アンチクライスタ
the dresscodes A.K.A. LIVE!
[Blu-ray] [DVD]

志磨遼平率いるドレスコーズA.K.A.による
ライブを映像化した最新作。

ドレスコーズ[the dresscodes]
オフィシャルサイト – ドレスコーズ[the dresscodes]
志磨遼平の公式サイト:https://dresscodes.jp/

[Blu-ray]
[DVD]

Master & Dynamicプレゼント企画

ドレスコーズ・志磨遼平さんサイン入りTシャツを抽選で6名様にプレゼント!!

応募受付は終了しました。
ご応募いただきありがとうございました!

■応募対象
2019/11/28以降にMaster & Dynamic製品をご購入された方(製品の指定はございません。)
■応募方法
1.Master & Dynamic製品の購入
※本キャンペーン対象購入期間中における、日本国内販売店でのご購入分のみが対象商品となります(第三者からの譲渡品、オークションでの個人売買品や中古品は対象外)。
※1つの製品に対して重複応募が確認された場合、応募は無効とさせていただきます。
※海外で購入された商品は対象外となります。また海外並行輸入品を国内で購入された場合も対象外となります。
2.応募書類の準備
購入証明書(レシートや領収書等)をスマートフォンやデジタルカメラ等で撮影、またはスキャナーで読み込み、メールに添付してください。
※購入証明書は、日付・製品型番が記載されているもの。
※クレジットカードでお買い上げの場合は、レシートのカード情報部分を塗りつぶして添付してください。
3.以下アドレスに2. の購入証明書を添付しメールを送信
ご応募はコチラ<mdjp_special@yahoo.co.jp
件名に「ドレスコーズ志磨遼平サイン入りTシャツ」、本文に氏名(ニックネームも可)を明記ください。当選された方には、メールにて当選のご連絡をお送りします。
※購入証明書は3MB以下でご用意ください。
※本キャンペーンのお申し込みは、日本国内に在住され賞品のお受け取りが可能な方に限らせていただきます。